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奈良女子大学 高田 将志学長インタビュー[後編] -女子大初の工学部がもたらした新たな風と、社会で輝く「質実剛健」な女性たち-

堅実に自身の道を歩む 奈良女子大生の「質実剛健」

昔は女子大というと、いわゆる「良妻賢母」を育む、といったイメージが一般的でした。しかし、本学の場合、特に新制大学になってからは、家事に従事する女性というよりも、むしろ「家の外」で長く働く社会人、とりわけ役職者やリーダーとして活躍するような人材を養成し、社会に輩出してきました。ここに一つ、本学の特徴があるように思います。

本学の卒業生には、年齢を重ね、さまざまなライフイベントを経てもなお、社会人として長く活躍されている方がとても多いです。家庭のことや自身のプライベートもある中で、社会活動にエネルギッシュに取り組まれている姿からは、彼女たちのバイタリティの高さを感じます。

私は学長に就任したことを機に、「どのような企業でどのような方が役職に就いていらっしゃるのか」をより意識するようになりました。そうすると、業種を問わずあらゆる企業で、本学の卒業生の名が見られることに気が付いたのです。長くお勤めであることはもちろん、実績や信用がなければ、役職者としての活躍を期待されることはありません。その期待に応えられるような人材を、本学は数多く世に送り出してきたのだと再認識しました。

奈良女子大学記念館:明治42年(1909年)10月に竣工。平成6年(1994年)重要文化財に指定。

奈良女子大学記念館:明治42年(1909年)竣工。平成6年(1994年)重要文化財に指定。


本学では毎年8月末に、卒業30周年の同窓会を全学規模で開催しています。「卒業30周年」ということは、参加者は全員52歳以上です。けれども、ほとんどの方が現役社会人として、第一線で活躍されています。ここ数年は、私もこの会に学長として参加していますが、彼女らのアクティブさには驚かされてばかりです。

また、この同窓会は、参加率が例年60%程度と非常に高いのも特徴的です。口幅ったいですが、「私は奈良女子大学の卒業生である」という誇りと愛校心を持ってくださっているからこそ、卒業から30年経っても、これだけ多くの方が集ってくださるのだと思います。学長として、また本学の教員として、これほどありがたいことはありません。

そんな本学の学生・卒業生には「質実剛健」という言葉がよく似合う気がします。時流に乗ったり、奇をてらったりするのではなく、自身の目指す先を見据え、堅実にその道を歩んでいく。そのような方がとても多い印象です。


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