KEI BOOK CLUB

高等教育関連の新刊書を中心に、さまざまなジャンルの書籍を紹介するコーナー

『RDA叢書 デザイン学の再構築へ』 立命館大学デザインアート学部 編著 (コンセント刊)

「理解する必要はない。
 納得する必要もない。
 ただ、その引っかかりを持ったまま、
 もう少しだけ先へ歩いてみてほしい。」
【本書 序文より】

■本の内容

立命館大学デザイン・アート学部が、新たに「デザイン学」を再構築し、その存在意義を社会に提示する!
「デザイン学」とは、教室や研究室の中に閉じられたものではなく、社会をデザインの視点でどうつなぐのか、どう統べていくべきかいう「実践」的な側面を有しています。

「SNSのアルゴリズムという見えない設計(アーキテクチャ)が、いかにして人間の行動をデザインしてしまっているのか」
「伝統文化の継承問題に対し、いかに土着のコミュニティを活性できるのか」
「身体芸術が示す人間身体の可能性とは」
「縄文時代の儀礼から現代社会の文化形成をどう読み解けるのか」
本書には、デザイン・アート学部の教員陣のもつ「異分野の専門性」が交差する11の対話篇を収録しています。

現代アート、建築、サービスデザイン、伝統文化、考古学など、全く異なる専門領域の研究者、デザイナー、アーティストという教員陣を前に、「それぞれの専門を異種交配させるような」対話のテーマとペアの設定を上平崇仁氏が担当。互いの共通点を見出し、ともに新たな視座を立ち上げていく対話となっています。

行間に埋め込まれた先鋭的な問いや、これから生まれるコミュニティへの示唆などを読み解く楽しさと、学問の境界が揺らぐ数々の対話との出会いにより、読み手自身の思考の枠組みも静かに更新されていくような1冊です。

*本書は、立命館大学デザイン・アート学部、立命館大学大学院デザイン・アート学研究科、株式会社コンセントでスタートした「RDA叢書」の創刊号です。


■編著者:立命館大学デザイン・アート学部

<立命館大学 デザイン・アート学部とは>

2026年4月開設の新学部、研究科。歴史・文化都市「京都」に位置する衣笠キャンパスにおいて、未来志向の新たなデザイン学の追求とアートの技術・感性を基盤に自然科学と人文・社会科学領域を横断した教育・研究を行っている。リアルだけでなく、オンライン・オンデマンド・バーチャル空間などを利用し、多様な社会に適したより柔軟で高次元の学びの環境が構築されていることも特徴。美的感性に裏打ちされた、「問題解決力」「問い直し力」「共創力」「問題発見力」「創造的思考力」を総合的に身につけた、クリエイティブで柔軟な思考を涵養する。

■収録対話セッション:

1.アートとAI、創造性のコラボレーション
迎山和司(デジタルアート)× 橋口哲志(知覚メディア、感性情報)

2. デザインと環境、世界を共有していくために
中山雅人(フィジカル・サイバー空間デザイン)× 上平崇仁(デザイン文化)

3. デザインと歴史、デザインされ返す人間の行方
井登友一(サービスデザイン、イノベーション)× 山下範久(デザイン・アートと国際社会)

4. アートと建築、感覚のための空間
飯沼洋子(現代アート、フィジカルアート)× 木村 智(建築理論、建築史)

5. 知覚と体験、多面的な視点の獲得
北本英里子(建築情報学、xR[クロスリアリティ])× 松葉涼子(美術・工芸、伝統文化)

6. 地域文化と行政デザイン、土着の幸せを描く
前﨑信也(地域文化)× 中山郁英(行政とデザイン)

7. 伝統芸能とテクノロジー、身体の可能性を拡張する
大島 陽(デジタルデザイン表現)× 岡田万里子(身体表現、音楽、芸能文化)

8. 集団と個人、データから見える世界
桐村 喬(地理空間情報)× 杉山直磯(デザイン評価・分析)

9. アーカイブと創造、風流なデザイン態度
赤間 亮(デジタルアーカイブ)× 磯邉美香(コミュニケーションデザイン)

10. 祇園祭とデザイン理論、継承と新たな意味創造
佐藤弘隆(京都文化遺産)× 八重樫 文(デザイン理論)

11. 過去と未来、レジリエンスからの読み解き
小田裕和(ストラテジックデザイン)×中村 大(考古学)


上平崇仁教授による「あとがき」が公開されています。
【あとがき公開】デザイン・アート学部教員による『デザイン学の再構築へ: RDA叢書』が出版されました|Takahito Kamihira


定価 2,970円(税込)
刊行日 2026年4月4日

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