
奈良女子大学 高田 将志学長インタビュー[前編] -大学院に見る「国立女子大」の使命-
■ 次なるミッションは「教員養成課程の共通化」(奈良国立大学機構の取り組み②)
――「学問祭」は2大学が1法人にまとまったことで実現した取り組みの一つかと存じます。そのほか、奈良国立大学機構として、今後どのようなことに取り組んでいきたいとお考えでしょうか。
将来的には、可能な範囲で両大学間の教員養成に関わる科目の共通化を図っていきたいと考えています。
本学は奈良女子高等師範学校を前身に持つ大学ですから、当然、教員養成も行っています。しかし、単科の教育大学のように、それに特化した大学ではありません。国立大学としてしっかりと研究に力点を置き、取り組んでいく必要もあります。また、教員免許状の取得に必要な単位数は非常に多く、一つの大学だけで対応しきるには負担が大きいのも事実です。
そうしたとき、2大学が連携し、教員養成課程の効率化を図ることができれば、双方の大学にとってプラスとなります。とりわけ本学にとって、奈良教育大学の教員養成に係るリソースはたいへん貴重です。その活用が可能となるのならば、教育上はもちろん、大学経営上も大きなメリットが期待できます。
本学が奈良教育大学との連携を考えていくうえで、教員養成課程の共通化は最大のミッションです。両大学の強みを活かした課程構築に向けて、調整が始まっています。
これら以外にも、さまざまな教育・研究活動に取り組んでいるほか、1法人となったことで、事務組織の効率化も進みました。けれども、現状で「2大学1法人」のメリットをすべて享受できているわけではありません。やれることはまだまだあるはずです。その「可能性」を100%追求できるよう、今後も多様な連携に取り組みながら、一つずつ着実に成果をあげていきます。
次ページ: 奈良のまちはキャンパスの「借景」 ≫


