KEI BOOK CLUB

高等教育関連の新刊書を中心に、さまざまなジャンルの書籍を紹介するコーナー

『テストと学力 何を測るか、どう測るのか』光永悠彦著 (岩波新書)

大人は子どもになぜテストを受けさせるのか? そもそもテストで何が測れるのか? テスト開発の専門家が語る「不都合な真実」

■本の内容

世の中はテストだらけ。各種資格試験から入学試験のような「人生の関門」もある。テストの成績に始まり「学歴」までついてまわる。大人は子どもになぜテストを受けさせるのか? そもそもテストで何が測れるのか? テストを作る専門家がテスト作成の舞台裏から、テストの質と限界、社会でのテストの賢い利用法までを伝える。


■著者:光永悠彦(みつなが・はるひこ)
1979年北海道生まれ。2013年東京工業大学大学院社会理工学研究科人間行動システム専攻博士課程修了。博士(学術)人事院人材局試験専門官室、島根大学教育・学生支援機構を経て
現在―名古屋大学大学院教育発達科学研究科准教授
専攻―心理統計学、計量心理学、テスト理論
著書―『テストは何のためにあるのか――項目反応理論から入試制度を考える』(編著、ナカニシヤ出版、2022年)、『テストは何を測るのか――項目反応理論の考え方』(ナカニシヤ出版,2017年)ほか

■目次: 

はじめに――「テストだらけ」の世の中

第1章 人間は測る動物である
 1 テストで測るためにはものさしがいる
 2 能力を測る道具としてのテスト
 3 テストの質を高めるために

第2章 テストの舞台裏
 1 テストは誰かが作っている
 2 面接者の評価は本当に適切なのか
 3 その「順位」は「実力」なのか

第3章 「百点満点」という呪縛
 1 テスト得点の意味を考える
 2 スコアは問題の難易度か受検者の学力レベルか
 3 学力の伸びを見る確かなものさしを作る

第4章 テストの得点が独り歩きする社会
 1 一つのものさしではわからないこと
 2 「暴走する能力主義」の世の中
 3 明確な目的をもったテストを実施する
 4 日本の「学力調査」の課題
 5 テストと社会の適切なあり方

 おわりに――「人生の関門」としてのテストを再考する

 参考文献


定価 1,012円(税込)
刊行日 2026年5月20日

岩波書店へのリンク
Amazonへのリンク


関連記事一覧