KEI BOOK CLUB

高等教育関連の新刊書を中心に、さまざまなジャンルの書籍を紹介するコーナー

『大学における新しい専門職という仕事 何を思い、何に悩み、どのように働いているのか』 二宮祐 編著 (ナカニシヤ出版刊)

政策的に大学に要請された業務に携わり時限付き予算で任期付きで雇用される近年増加する「プロフェッショナルたち」の働き方に迫る!

■本の内容

FD、キャリア支援、IR、URA、産学連携の支援、男女共同参画の実現……教員とも職員とも言えない新たな「大学人たち」の実像
政策的に大学に要請された業務に携わり、時限付き予算によって任期付きで雇用される近年増加する新たな大学教育の「プロフェッショナルたち」はどのように働いているのか、何を思うのか。そのキャリアと働き方に迫り、描き出す骨太な調査の書! 

本書は日本の大学における「新しい専門職」を対象として考察する。ここでいう「新しい専門職」とは1990年代以降の大学改革の進行に伴って活躍するようになった大学の事務職員でも教員でもない「専門職」のことである。その養成の方法、待遇、キャリアなどの特徴はそれぞれに違いがあるものの、「専門職」の人びとは事務職員と教員という伝統的な職の枠組みでは収まらないことに由来する課題を共有していると筆者たちは考える。(「まえがき」より)


■編著者:二宮 祐(にのみや ゆう)
群馬大学学術研究院准教授、放送大学埼玉学習センター客員准教授
担当:第1章、第2章、第7章

■著者:
小山 治(こやま おさむ)
京都産業大学全学共通教育センター准教授
担当:第2章、第5章

浜島幸司(はまじま こうじ)
環太平洋大学次世代教育学部教育経営学科講師
担当:第2章、第6章、補論

児島功和(こじま よしかず)
パーソル総合研究所シンクタンク本部研究員、広島大学高等教育研究開発センター客員研究員
担当:第2章、第4章、第8章

小島佐恵子(こじま さえこ)
玉川大学学術研究所高等教育開発センター教授
担当:第3章

木村拓也(きむら たくや)
九州大学大学院人間環境学研究院(教育学部)教授、(独)大学入試センター研究開発部 教授(クロスアポイントメント)、同志社大学高等教育・学生研究センター客員研究員
担当:第9章

石野由香里(いしの ゆかり)
日本学術振興会特別研究員・早稲田大学文学学術院次席研究員。演劇ワークショップファシリテーター・俳優
担当:第10章

木原宏子(きはら ひろこ)
創価大学学士課程教育機構講師、関西大学教育開発支援センター研究員
担当:第11章

廣内大輔(ひろうち だいすけ)
大阪大学学際大学院機構准教授
担当:第12章

■目次:

まえがき

第I部 大学改革にとっての「新しい専門職」

第1章 大学における「新しい専門職」とは何か
その登場の背景と実際 二宮 祐
第2章 「新しい専門職」として大学で働き続けたいのは誰か
任期の有無と仕事満足度に着目して 二宮 祐・小山 治・浜島幸司・児島功和

第II部 各分野の特徴:聞き取り調査の結果を通じて

第3章 ファカルティ・ディベロッパー
FDを担当するスタッフ(FDer) 小島佐恵子
第4章 キャリア支援・教育担当者
専門性と「強い責任意識」を発揮するためにどのような条件が必要か 児島功和
第5章 インスティテューショナル・リサーチ担当者
将来展望を描けない曖昧さと見えないやりがい 小山 治
第6章 リサーチ・アドミニストレーター
URA:研究の背景を理解し、支援する業務の実情 浜島幸司
第7章 産官学連携コーディネーター
産業界、政府・地方公共団体、大学を結びつける業務の実際 二宮 祐
第8章 男女共同参画社会コーディネーター
任期付きの補助金事業で雇用された「研究者」たち 児島功和
補 論 学習支援担当者
ある学習支援担当者の経験に基づいたオートエスノグラフィーを中心に 浜島幸司

第III部 新しい専門職の現場から

第9章 大学アドミッション専門職
入試広報にとどまらない多様な業務内容を行なうプロフェッショナル 木村拓也
第10章 ボランティア専門職の業務内容
ボランティアという主体的な参画をどう後押しすればよいのか 石野由香里
第11章 学生支援専門職
大学における多様な学生の学びを支える仕事 木原宏子
第12章 UEA:University Education Administrator
円滑な教学マネジメントのために求められる資質と能力、そして身分 廣内大輔

あとがき


定価 3,300円(税込)
刊行日 2026年2月28日

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