KEI BOOK CLUB

高等教育関連の新刊書を中心に、さまざまなジャンルの書籍を紹介するコーナー

『学習の科学に基づく最新の教え方』ジェームズ・M・ラング 著/岡崎善弘 訳(東京書籍)

「スモールティーチング」で授業が変わる! 5分の小さな変更で、学習効果が最大化!

■ 本の内容

認知心理学や神経科学などの研究に基づいた「学習の科学」。膨大な時間やエネルギーを費やすことなく、小さな変更で授業の質や学習効果を飛躍的に高める授業方法を提案している。

これまでの教育改革はゼロからの再構築を求めていることが多いため、多忙を極める教員にとって実践は容易ではなかった。しかし、本書のスモールティーチングによって、教師たちは、授業の一部を変更するだけで学生たちの学習成績にポジティブな影響を与えることができる。このような戦略を著者は「スモールティーチング」と呼んでいる。

スモールティーチングはアメリカのプロ野球で生まれた堅実な戦術「スモールボール」に基づいている(低コストで大きな結果を得る戦略)。この方法は準備や採点に時間がかからないため、明日の朝の授業から試すことができる。また、数式を扱う授業、ライティング、対面講義、オンライン授業、ハイブリッド型にいたるまで、授業形態を問わず応用可能な普遍性を備えている。

「授業を全面的に作り直す時間はないけれど、学生たちの学習がより深くなるような授業にしたい!」と願うすべての教育関係者に対して、本書は強力な指針を示す。


■ 著者:ジェームズ・M・ラング

アサンプション大学英語学教授、およびダムール教育卓越センター(D’Amour Center for Teaching Excellence)所長。高等教育における教え方と学習のスペシャリストとして、講演やワークショップの依頼が絶えない人気講師でもある。「Chronicle of Higher Education」誌で教育に関する月刊コラムを執筆するほか、OneHEのシニア・アカデミック・コンサルタントを務める。

■ 訳者岡崎善弘

岡山大学学術研究院教育学域 准教授。2012年、広島大学大学院教育学研究科博士課程修了、博士(心理学)。日本学術振興会特別研究員(PD)を経て、2022年より現職。教育学部で教育心理学や児童心理学の講義を担当している。令和3年度岡山大学ティーチング・アワード表彰を受賞。訳書に『認知心理学者が教える最適の学習法 ビジュアルガイドブック』2022年、『科学的エビデンスに基づく最適の教え方 実践ガイドブック』2025年(ともに東京書籍)。

■ 目次

Part 1 知識 Knowledge
 Chapter 1 予想する Predicting
 Chapter 2 思い出す Retrieving
 Chapter 3 混ぜ合わせる Interleaving

Part 2 理解 Understanding
 Chapter 4 つなげる Connecting
 Chapter 5 練習する Practicing
 Chapter 6 説明する Explaining

Part 3 インスピレーション Inspiration
 Chapter 7 所属する Belonging
 Chapter 8 モチベーションを引き出す Motivating
 Chapter 9 学習する Learning


定価 3,960円(税込)
刊行日 2026年08月06日

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