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  • 複雑・多様化する社会の構造的な課題を提起し、これからの高等教育のあるべき姿などを問い、課題解決の方法を提言していく。

大阪工業大学ロボティクス&デザイン工学部 インタビュー[後編]

「デザイン思考」が「ものづくり力」を強化するーーイノベーションを創出できる人材の育成を目指して 

大阪工業大学ロボティクス&デザイン工学部では、「ものづくり」を通して、「課題解決をデザインする力」を持つ人材を育成することを目標としている。

 当学部の特徴として、ロボット工学科、システムデザイン工学科、空間デザイン学科の3学科ごとに特色あるカリキュラムが組まれていることが挙げられるが、とりわけ、学部全体を貫く学びの基礎として「デザイン思考」を取り入れている点に、独自性を見ることができる。

後編では、デザイン思考による人材育成に向けた大阪工業大学の新たな取り組みについて、テーマごとに話を聞いた。

 [前編]はこちら


デザイン思考テストの導入

 井上:デザイン思考の授業を受講し、デザイン思考が少しできるようになった後、例えば就職活動の際に学生たちは、「学生時代にデザイン思考の授業を受講していました」、「デザイン思考のプロセスを活用してこういうものを作りました」などのアピールしているようなのですが、言葉だけでなく、客観的な指標で示すことで、より明確に、彼らが身につけたスキルをアピールすることが可能となるのでは、と考えていました。

 「私は英語ができます」と言葉のみでアピールする場合と、「TOEIC何点です」と明確な数字で実力を示すことができるのとでは、やはり説得力が全然違ってきますでしょう?

 そうして調べていたときにたどり着いたのが、VISITS Technologies社が運営する「デザイン思考テスト」でした。「これだ!」と思い、昨年、学部で初めて導入した次第です。

 デザイン思考テストの結果を採用活動の参考にしている企業は何百社もあります。このことは、企業の中でもデザイン思考が認知されており、かつデザイン思考を経験した学生に対するニーズが存在することを示していると言えるでしょう。

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関西の大学で初となる学部主導での取組み ーデザイン思考教育の成果をスコアで可視化ー


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