
東京女子大学 森本 あんり学長インタビュー[後編]
■ リベラルアーツ教育のさらなる充実を目指して
--東京女子大学の学長としての将来構想やビジョンについて教えてください。
2024年度より新しく始まった「知のかけはし科目」をもっと充実させたいです。「知のかけはし科目」とは、研究領域の異なる2名の教員が関心のあるテーマをもとにペアとなり、ティーム・ティーチングを行なう授業です。授業内では、教員間、教員・学生間、学生間での対話プロセスを重視し、皆で正解のない問題に取り組みます。この科目の目的は、ある学問分野の基礎的な知識を学ぶことではありません。問題自体を「どのように考えるか」を重視します。異なる学問領域の教員同士が専門領域の壁を壊し、一つの課題についての考究をダイナミックにぶつけ、学生とともに議論を重ねてアクティブに学び合うことがねらいです。
教員がペアを組んで授業を行なうわけですが、中にはそうしたやり方に不慣れな先生もいらっしゃいます。しかし、せっかくペアになって授業をしているのに、教員間の会話がなく、二つの授業が並行しているようでは面白くありませんよね。そこをもう少し改善していって、学生が「ああ、勉強って面白いな」と感じられるような授業にしたい。今はそれが一番大きいです。
--漫才もそうですが、2人ペアというのは話をする時の一つの形式としてありますからね。うまくペアが結び付くと、面白い授業になりそうです。
毎週ボケとツッコミが入れ替わるようなイメージを私も持っています。それをもっとうまくやりたいですね。
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