group of people making toast

「食は総合科学」の時代に 文化、科学、DX、そしてデザイン&コミュニケーション

【5】共愛学園前橋国際大学 デジタル・グリーン学部(仮称) ※2026年度新設構想中

2022年度からスタートした大学・高専機能強化支援事業 (学部再編等による特定成長分野への転換等に係る支援)【支援1】に採択された構想で、全体としては「地域課題を発見・設定し、解決策をデジタルやグリーンの知見も活用して協働構築し、未来を構想して実装する人材」を育成するという、大きなプランの一部に食、特にフードテックが含まれる、というものである。

このプランの基盤となるのは国が政策的に進めている「デジタル田園都市国家構想」で、同大学が位置する前橋市のデジタルグリーンシティ構想はその拠点の一つに採択されている。

https://www.niad.ac.jp/study/media-download/6848/85a543f88878c7c9/ より

食を柱としたグリーン人材育成は、食品産業の規模が大きい群馬県にあって県内出身者が9割を占め就職も8割が県内という同大学の卒業生が地域に貢献するのに適している。

一方、デジタル人材育成に向けの取り組みもある。2026年度の新学部の設置に先立ち、現在、慶應義塾大学に置かれているサイバー文明研究センターを、2025年度に共愛学園前橋国際大学にも設置し、國領二郎・現慶應義塾大学教授がセンター長に就任する。

そして、サイバー文明研究センターの名誉センター長として、「インターネットの祖父」と称されるDavid Farber博士を迎え、DX人材の育成の準備を進めようとしている。また、サイバー文明研究センターは、大学だけではなく、前橋市とも連携し、地元企業のデジタル化の推進や行政のデジタル化などにも協力する。

関連記事一覧