
「2040年の大学・高校、高大接続を展望する」溝上・増谷対談レポート
5. 教育の原点へ――一人ひとりの学生と向き合うために
対談の締めくくりとして、溝上氏は、「教育の原点に立ち返ること」の重要性を述べた。教育の原点とは、教育という営為の理由であり、目的でもある。それは、生徒・学生一人ひとりの成長という一言に尽きるのではないか。今回のセミナーでは「2040年の大学・高校」という壮大なテーマで対談が行われたが、学生数激減時代を見据えた改革の成否は、制度設計だけでなく、いかに「教育の原点」に立ち返ることができるかに懸かっている。
溝上氏によるこのメッセージは、教育に携わるすべての人々への力強い呼びかけである。教員一人ひとりが「目の前の学生(生徒)を育てたい」という純粋な気持ちを持つこと。これこそが全ての出発点である。大学は、高度な「研究」機関であると同時に、いや、その「前」に、大学は学生を育てるという本質的な使命を負った「教育」機関である。人口が減少し、社会全体が縮小していく時代だからこそ、未来志向で前向きに改革に取り組まなければならないが、教育の基本に立ち返る必要こそが最も重要だ。原点を見据えるためには、(教育の)歴史・大学史を紐解くことも参考になるかもしれない。原点は、過去にあったはずだ。
セミナー 「調査報告のパート」レポート記事はこちら:
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(記事おわり)
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・増谷文生氏:朝日新聞 社会部記者
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