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共立女子大学・共立女子短期大学 佐藤雄一学長インタビュー 変革する社会における「共立リーダーシップ®」の真価と、女子教育の未来

2. 国際化の再定義:数値目標を超えた「異文化理解」の本質

大学の「国際化」はもはや単純な留学生数の多寡を競うレースではない。佐藤学長が提唱するのは、物理的な移動を超えた「知的・構造的な国際化」である。2016年度より導入された卒業に必要な単位の半分以上を「英語による授業」で修得する「GSEプログラム」の導入や、教職員の多様化といった戦略の根底には、国際化を「自分を客観視するメタ視点の獲得」として定義し直す構想がある。

佐藤: ええ。卒業単位の半分にあたる62単位を英語で学ぶGSEプログラムは、本学の国際化のエンジンと言えます。教育学や経済学等の専門を持つネイティブ教員を配し、密度の濃い環境を整えています。しかし、私が重視しているのはその数値以上に、大学組織全体の「背景の多様化」です。職員の研修制度や、異なるバックグラウンドを持つ人材の受け入れを通じて、大学そのものを多角的な視点が交差する場にしたいと考えています。

3. 日本語学とメタ認知:自己を客観視するための「外の視点」

言語教育は、単なる情報の伝達手段を学ぶ場ではない。佐藤学長によれば、それは自己の思考回路を構造化し、固定観念から脱却するための「知的訓練」の場となる。日本語を学問的に捉え直すプロセスで生じる「母語話者の直感」と「学習者の論理」の対比は、学生たちが自らの文化をメタ認知するための極めて有効な装置となっている。

(次ページへ続く)

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