大阪経済大学 山本学長

大阪経済大学 山本俊一郎学長 インタビュー「創発が日常になるキャンパス」

5.  学びの好循環:社会人教育が大学にもたらす新たな「創発」

大学の社会貢献は、18歳の若者への教育だけに留まらない。社会の第一線で活躍するプロフェッショナルたちに、新たな知とネットワークを提供する「生涯学習」「リスキリング」の拠点としての役割もまた重要である。大阪経済大学では、とくに人気の高い「中小企業診断士登録養成課程」が、社会人、学生、そして大学自身を繋ぐハブとなり、新たな「創発」を生み出す好循環の原動力となっている。

学長: はい。とくに好評をいただいているのが、1年間で中小企業診断士の資格取得を目指す「中小企業診断士登録養成課程」です。夜間と土日に開講しており、働きながら学べるのが特徴です。24名の定員に対して6〜7倍の応募があるほどの人気で、金融機関やコンサルタント、大手企業の経営企画担当者など、多様なバックグラウンドを持つ方々が集まっています。

学長: まさにそこが狙いです。短期間で、国家資格という明確なゴールを目指せる点が評価されています。そしてこのプログラムから、まさに「創発」と呼べるような動きが生まれています。修了生同士がチームを組んでコンサルティング会社を設立したケースもあるほど、非常に強いネットワークが形成されているのです。

学長: はい、そこが最も重要な点です。現在、この養成課程の修了生たちに、学部生のPBLプロジェクトのアドバイザーとして協力してもらう仕組みを構築しています。企業の第一線で活躍するプロフェッショナルが、学生たちの課題解決に直接関わってくれるのです。これは学生にとって、この上ない学びの機会になります。

学長: その通りです。意図的にサロンを作らなくても、こうした実践的なプログラムを通じて、人々が自然に集い、学び合い、新たな価値を生み出してくれる。これこそが、我々が目指す「創発する場」の一つの姿だと考えています。

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