大阪経済大学 山本学長

大阪経済大学 山本俊一郎学長 インタビュー「創発が日常になるキャンパス」

4.  本学ならではの強み:「フォロワーシップ」に優れた人材の輩出

現代の教育界で語られる「リーダーシップ」という普遍的な価値観に対し、大阪経済大学は「フォロワーシップ」という、組織成功のもう一つの鍵を提示する。「リーダーシップ」という、それ自体はプラスの価値を持つ理念の陰に隠れて、ともすれば見過ごされがちなこの能力こそ、組織を円滑に動かし、社会の持続的な成長を支える核となる。大阪経済大では、なぜこの特性が育まれ、企業から高く評価されてきたのか。その背景には、大学の文化戦略がある。

学長: 最近、企業の方々とお話しする中で気づいたのですが、本学の学生は「フォロワーシップ」に優れている、という評価をいただくことが多いのです。世の中では0から1を生み出すリーダーの重要性が叫ばれますが、そうした人材ばかりでは組織は回りません。むしろ、組織の中で自らの役割を的確に理解し、リーダーを支え、チーム全体がうまく機能するように立ち回れる人材こそが、多くの企業で求められています。

学長: ええ。本学の学生には、決して派手ではありませんが、素直で実直、周囲をよく見て客観的に状況を判断できる学生が多くいます。実は、本学は卒業生の「サラリーマン社長」率が非常に高いのですが、これも、創業者のようなカリスマ型リーダーというよりは、組織内で着実に信頼を積み重ね、最終的にトップを任される人材が多いことの表れではないかと考えています。

学長: 在学生約8,000人、卒業生10万人超という、本学の「ちょうどいい」規模感が理由としては大きいと思います。しっかりとしたOBネットワークがある一方で、キャンパスでは教職員と学生の距離が近く、一人ひとりに目が行き届く。とくに、本学では、伝統的に少人数のゼミ教育を重視しており、グループで議論し、時にはぶつかり合いながら一つの目標に向かう経験が、自然と協調性やフォロワーシップを涵養しているのではないでしょうか。

ゼミでの研究をプレゼンで競いあうZEMI‐1(ゼミワン)グランプリ
大経大はゼミでの教育にも力を入れる。2025年秋に開かれた第16回大会の様子。

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