
2027年開校「ドルトンX学園」が提示する日本初教育モデルの全貌
5.日本の教育の未来を照らす「最初の一歩」

ドルトンX学園高等学校は、単にユニークなカリキュラムを持つ新設校ではない。それは、変化の激しいこれからの社会で主体的に活躍する人材を育成するための、具体的かつ体系化された一つのソリューションである。
ドルトン東京学園で実証された非認知能力育成のノウハウを基盤に、ミネルバ大学のモデルを援用して学びのフィールドを世界に拡張する。そして、その原点を岩手という地域社会に深く根ざさせる。この重層的な構造は、日本の教育が抱える課題に対する、河合塾グループからの明確な回答と言えるだろう。
古屋氏は、この学校の設立を「河合塾グループがよりグローバルに通用する教育機関として変革していくための重要な第一歩」と位置づける。非認知能力を重視する教育は、すでに世界的な潮流だ。ドルトンX学園の挑戦は、このグローバルスタンダードに応え、日本の教育を新たなステージへと引き上げる可能性を秘めている。
ドルトンX学園の挑戦は、単なる新設校の開校ではない。それは、生徒一人ひとりの未知の可能性という変数「X」が、日本社会の未来という関数「Y」をどう変えうるかという、壮大な実証実験の始まりなのである。
(記事終わり)
ドルトンX学園高等学校 概要
設置者:学校法人 河合塾学園 (本部:愛知県名古屋市)
学校名:ドルトンX学園高等学校
課程:単位制・通信制課程(広域)
学科:普通科
本校所在地:岩手県一関市花泉町油島上築道34番地1
定員:450名(1学年150名×3学年)
学校Webサイト:https://www.daltonx.ed.jp/
[今後の予定]
2026年9月:岩手県私立学校審議会(認可審議)
2026年10月~:生徒募集開始(出願・入試)
2027年4月:開校予定


