日本とドイツの大学改革――日本だけ疲弊しているのは何故か〈ゲスト:竹中 亨〉
■2/6(木)開催 「第9回 KEI大学経営セミナー」のご案内【受付中】
河合塾グループ・KEIアドバンスは、大学・高校等の教職員の方を主な対象とした「KEI大学経営セミナー」第9回を開催する。
今回のテーマは、【日本とドイツの大学改革――日本だけ疲弊しているのは何故か】。
ゲストには、大学改革支援・学位授与機構の竹中 亨 教授をお呼びする。竹中教授はドイツ史の専門家であり、留学先として、また招聘教員としてドイツでの滞在経験も長く、さらに大学改革に関しての現地訪問調査もおこなっていた。昨年末に中央公論新社より『大学改革―自律するドイツ、つまずく日本』(中央公論新社刊,2024年)も上梓されている。
前回のセミナー(第8回:『限界の国立大学』を本音で議論する)では、法人化20年を迎えた国立大学の現状について議論を行なった。国からの運営費交付金の減額や研究力の低下、教職員の士気低下などがテーマとして上がったが、このような状況は日本だけなのだろうか。今回のセミナーでは、大学改革の問題を、ドイツの大学との比較において議論する。
大学改革が議論の俎上に載せられる場合、日本からの参照枠としてアメリカが引かれることが多いようである。しかし、竹中亨教授によれば、アメリカの大学制度はむしろ例外的。高等教育制度の構造・性格の点において日本と共通点が多いドイツが参考になると言う。
また、予算不足という点でも日本と境遇を同じくするドイツの大学であるが、世界大学ランキング(THE世界大学ランキング2022年)を見ると、上位100校に7校もランクインしている。他方、日本の大学は東大と京大の2校しかランクインしていない。これは何故なのか。
近いようでまだ遠いヨーロッパの大学事情について、竹中教授から知見を得たい。
参加費は無料。オンラインにて開催。
【第9回 KEIアドバンス・大学経営セミナー】
●テーマ:日本とドイツの大学改革―日本だけ疲弊しているのは何故か
●ゲスト:竹中 亨 教授(大学改革支援・学位授与機構教授)
●日 時:2025年2月6日(木)15:00~(最長16:30まで)
●場 所:オンライン(ZOOM)での開催となります(事前登録必須)
●対象者:おもに大学経営・教育・研究に関わる方、大学・高校教職員、自治体職員の方
★受講登録(申し込み)はこちらのリンクから(事前登録必須)
https://us06web.zoom.us/meeting/register/sG4s5KnlTqWzHwVkynxqwA
【ゲストプロフィール】
竹中 亨(たけなか とおる)教授
1955年大阪府生まれ。83年京都大学大学院文学研究科博士後期課程退学。東海大学助教授などを経て、93年より大阪大学助教授、2000年より教授。現在は、大学改革支援・学位授与機構教授、博士(文学)。大学在職時には、大学の国際化、とりわけヨーロッパの諸大学との国際教育コンソーシアムの運営などに取り組む。目下は、ドイツ高等教育事情について調査研究に従事。とくに日本と対比させつつ、ドイツの大学における教育の質保証、マネジメント、ガヴァナンスなどの特質を考察。