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THE世界大学ランキング2025 日本の大学トップは「東京大学」26位

イギリスの教育専門誌「THE(タイムズ・ハイヤー・エデュケーション)」は10月9日、THE世界大学ランキングの結果を発表した。1位はオックスフォード大学で10年連続。日本の大学は東京大学がトップで26位、前年28位から上昇した。


「THE世界大学ランキング(The World University Rankings)」は、イギリスの教育専門誌タイムズ・ハイヤー・エデュケーション(THE)が2004年から発表している世界の大学を対象としたランキング。教育(学習環境)・研究環境・研究の質・国際的な展望・産業の5つの領域で各大学のスコアを算出している。また、今回の評価は、トランプ米政権による有名私立への助成金打ち切りや留学生受け入れ資格剝奪の前に実施されている。

今年は115か国・地域の2,191校がランク入り。うち日本の大学は115校がランクインした。

トップ10は英米大学が独占も東アジアの躍進目立つ

英国の「オックスフォード大学」は、研究環境のスコアが好調で総合1位を10年連続で維持。2位には「マサチューセッツ工科大学(MIT)」、3位には「プリンストン大学」と「ケンブリッジ大学」が並び、上位10位を英米勢が独占した。トップ10のうち7大学をアメリカの大学が占めたが、トップ500に入った米国大学は102校で過去最少となっている。

また、アジアからは929校がランクイン。アジア勢のトップは中国の「清華大学」で12位(3年連続)で、「北京大学」が13位と続き、中国からは5大学がトップ40にランクインした。また、韓国はトップ100に4校とこちらも増加。香港は教育指標改善により教育の評判・教員と学生の比率が向上し、トップ200に6校がランクイン、過去最多を記録した。

THE内の記事によると、欧米とアジアではランキング結果で異なる傾向が見られるという。米国のトップ大学は堅調を維持し、「プリンストン大学」は教育と研究の質向上によりスコアを大幅に伸ばした一方、欧米全体としては研究資金の確保や国際的人材の獲得において停滞の傾向が続いており、トップ500に入った米国の大学数は102で過去最少となった。アジア勢は多くの地域で躍進が目立つが、「清華大学」「北京大学」等の中国のトップ大学では「国際的な展望」のスコアが欧米に比べて著しく低いことが課題となっている。

日本の大学は「研究の質」「国際的な展望」が課題

日本勢は115校がランク入り。国内トップは「東京大学」で、前年の28位から26位に浮上した。国内2位は「京都大学」で、前年55位から61位に下降。「東北大学」103位(前年120位)、「大阪大学」151位(前年162位)がつづき、トップ200に4大学がランクインしている。
日本上位大学(東京大学・京都大学)の領域別のスコアを見ると、「教育(学習環境)」「研究環境」「産業」では高いスコアを獲得している一方、「研究の質」や「国際的な展望」の領域では他国の上位大学に比べて著しく低いスコアとなっている。日本国内の大学で「研究の質」1位は順天堂大学、「国際的な展望」1位は会津大学。

日本の大学のランクは以下の通り。

26位 東京大学
61位 京都医学
103位タイ 東北大学
151位タイ 大阪大学
201-250位 名古屋大学
301-350位 東京理科大学
301-350位 九州大学
351-400位 北海道大学
351-400位 筑波大学
501-600位 順天堂大学

詳細は下記リンクより。

世界大学ランキング2026 |タイムズ・ハイヤー・エデュケーション(THE)

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