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複雑・多様化する社会の構造的な課題を提起し、これからの高等教育のあるべき姿などを問い、課題解決の方法を提言していく。

大学入試を中心とした情報分野の学力評価手法の検討シンポジウム2025

高校と大学で「情報」の学びの共通認識を作るために【独自記事】

2025年度の大学入学共通テスト(以降、共通テスト)から「情報Ⅰ」が出題され、教科「情報」の大学入試への導入が本格化した。この様な背景の下、その学習内容や評価方法について、大学と高校の間では更なるコミュニケーションが求められており、共通認識を強固なものにしていく必要がある。

慶應義塾大学環境情報学部の植原啓介教授のチームは、情報分野の知識体系に基づく学習効果の評価手法の確立を目指して、日本学術振興会の科学研究費助成事業(科研費)の基盤研究(A)において、「大学入試を中心とした情報分野の学力評価手法の検討」プロジェクトを実施している。このプロジェクトでは、情報教育の円滑な高大接続のために、入試問題として機能しうる問題の作問手法や、情報分野特有のCBT出題システムの開発などに取り組み、実証実験として高校生を対象とした模試を実施している。

今回は、11月9日に行われた「大学入試を中心とした情報分野の学力評価手法の検討シンポジウム2025」におけるプロジェクトの成果発表を紹介する。


【目次】

■プロジェクトの全体像およびEMIU情報模試2025春の結果
                 慶應義塾大学環境情報学部 植原 啓介教授

[各グループからの説明]

■グループ1 「典型的な問による評価手法の開発」
                 日本大学文理学部情報科学科 谷 聖一教授

■グループ2「多肢選択問題によるIRTに基づく評価手法の構築」
                 慶應義塾大学環境情報学部 植原 啓介教授

■グループ3「CBTシステムの開発」
                 大阪学院大学情報学部 西田 知博教授

■グループ4「実現性(Feasibility)~評価手法の妥当性の検証~」
                 放送大学教養学部 辰己 丈夫教授

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