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札幌大谷大学、2027年度より「札幌芸術大学」へ名称変更

学校法人札幌大谷学園(北海道札幌市)は、2027年度より同法人が設置する札幌大谷大学を「札幌芸術大学」(仮称)に名称変更すると発表した。同時に、現在の2学部3学科体制から、新学科を含む1学部3学科体制への改組も行われるという。

札幌大谷大学は、現在、芸術学部(音楽学科、美術学科)と社会学部(地域社会学科)の2学部3学科体制であるが、2027年度からは芸術学部1学部となり、同学部内に現存の音楽学科、美術学科のほか、新たにデザイン学科(仮称)を設置する。音楽学科は現体制を継続。美術学科には現在の美術学科造形表現領域の4専攻(油彩専攻、日本画専攻、版画専攻、立体専攻)が継続して置かれる。

新設のデザイン学科(仮称)には、「メディアデザイン領域」と「ソーシャルデザイン領域」の2領域が設置される。
メディアデザイン領域では、「多様なメディアを駆使して、社会そして人間の生活に役立つ『モノ』づくりの追究」が掲げられている。なお、体制としては、現在の美術学科メディア表現領域の4専攻(写真・映像・メディアアート専攻、グラフィック・イラスト専攻、情報・プロダクトデザイン専攻、ファッション・デジタルファブリケーション専攻)が移設される。
他方、ソーシャルデザイン領域には、「企画共創デザイン専攻」と「身体文化デザイン専攻」の2専攻が置かれ、現在の社会学部の内容を含む学びが実践されるとのこと。「フィールドワークやデータ分析を通して社会や地域の課題を洞察し、新しい価値観を提案する」ことが目指されている。

札幌大谷大学の千葉潤学⾧は、デザイン学科について「デザイン学科は、美術や芸術の経験がない人にも開かれた学科です。学生は、ゼミを中心にフィールドワークなどを通して社会や地域を学ぶとともに、これからの社会人に必須となるメディアやグラフィックのスキルも身に付けることができます。他方、音楽学科や美術学科を併設する「札幌芸術大学」そして「芸術学部」にある強みを活かして、芸術やアートに身近に接しながら、すぐれた感性や直感力を養っていくことができます。」と述べる。

詳細は下記リンク先より確認できる。
札幌大谷大学・札幌大谷大学短期大学部|2027年度より札幌大谷大学は札幌芸術大学(仮称)へ

執筆:山口夏奈(KEI大学経営総研 研究員)

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