
埼玉大学、令和8年度以降の授業料20%引き上げ検討 2025年10月最終決定見込み
埼玉大学は2025年8月20日、令和8年度(2026年度)以降の入学者から授業料を引き上げることを検討していると発表した。
坂井貴文学長名で公表された文書「機能強化のための授業料改定の検討について」によると、授業料が改定された場合、学部(学士課程)および大学院(修士課程、博士前期・後期課程、専門職学位課程)ともに、現行の年額535,800円から642,960円へ、20%の引き上げとなる。経済学部夜間主コースでも、現行の年額267,900円から321,480円へ、同様に20%の引き上げが検討されている。なお、改定された授業料は新規入学者・進学者にのみ適用され、現在在籍している学生は対象外である。最終決定は2025年10月上旬を見込む。
同文書では本改定検討の理由として、昨今の大学を取り巻く社会環境の変化に対応するため、埼玉大学では教育研究活動のさらなる充実に向けた様々な機能強化に取り組んでいるとしたうえで、「それらの取組を継続的に推進していくためには、これまでの自己財源確保や経費節減等の取組に加え、安定的かつ基盤的な収入の増加を図る必要がある」と述べる。
文部科学省により、国立大学の授業料は「標準額」として年額535,800円と定められているが、各大学の裁量で最大20%の引き上げが許容されている。埼玉大学ではこの最大幅での改定が検討されている。
詳細は下記リンク先より確認できる。
埼玉大学|機能強化のための授業料改定の検討について