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米国の「頭脳離れ」が加速――カナダ・欧州が仕掛けるトップ研究者獲得競争

本記事は、『QS Insights Magazine 38』にて掲載されている記事をもとに作成しています。

近年、学術イノベーションの絶対的リーダーとして君臨してきた米国の地位が揺らいでいます。トランプ政権下における研究資金の凍結や遅延、ビザ発給要件の厳格化といった政策の不確実性が要因となり、世界トップクラスの研究者や留学生の「米国離れ」が進行しています。

この機に乗じて、他国は積極的な頭脳獲得に動いています。カナダは、約12億米ドルを投じて12年間で最大1,000人の優秀な研究者を誘致する大規模な採用プログラムを発表しました。また、ケンブリッジ大学をはじめとする欧州の主要大学も、米国を離れる研究者の受け皿となるべく迅速な採用・支援活動を展開しています。

若手人材への影響も深刻で、2025年秋における米国の新規留学生数は前年比17%減少し、11億ドル以上の経済損失をもたらしたと推計されています。
専門家は、米国が今後も世界最高峰の研究エコシステムを維持するためには、研究資金の安定化やビザ制度の改善、そして国際協調への回帰が急務であると警鐘を鳴らしています。


【引用元】
Research attraction – QS Insights Magazine 38
執筆: Seb Murray
媒体名: QS Insights Magazine 38
記事名: Research attraction

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