
九州大学共創学部、英国・グラスゴー大学とジョイント・ディグリー・プログラムを導入 2028年10月より
九州大学は24日、同大学共創学部とイギリスのグラスゴー大学社会・環境サステナビリティ学部との間で「ジョイント・ディグリー・プログラム(共同学位プログラム)」を導入することを発表した。ジョイント・ディグリー・プログラムの導入は、国立大学の学部レベルでは国内初となる。導入時期は2028年10月を予定。
ジョイント・ディグリー・プログラム(JDP)は、日本の大学が海外の複数の大学と連携して共同のカリキュラムを編成し、卒業時に大学連名の学位を授与する制度だ。海外の大学と連携することで、教員や研究施設等のリソースの相互活用が可能となるほか、学生指導や学位審査の面でも、国際的な通用性のある質の高いプログラムとなることが期待されている。学生にとっては、通常の学修期間の範囲内で、海外大を含めた多様な学修機会を得られるという利点がある。
九州大学共創学部は、同大学12番目の学部として2018年に設立。世界が直面している諸課題に取り組む高度人材の養成を目的としている。他方、グラスゴー大学社会・環境サステナビリティ学部は、自然科学分野と人文・社会科学分野の知見を融合して環境問題に取り組む、ヨーロッパでも非常に珍しい学部構成を持つ組織である。世界大学ランキングでも高く評価されている(THEインパクトランキング2025で世界12位、QSサステナビリティランキング2026で世界27位)。
この2大学が連携して編成するジョイント・ディグリー・プログラムでは、アジアやヨーロッパの現場におけるフィールドワークを通じて、環境問題の現実について深く学び、世界規模で社会や環境の持続可能性に貢献できる人材の養成が目指される。グラスゴー大学社会・環境サステナビリティ学部が得意とするフィールド調査と科学的手法を用いた分析を組み合わせた学びと、九州大学共創学部の強みである多様な学術的方法論を駆使し、課題に協働学習の手法を用いて取り組む学びの有機的な連動が期待される。九州大学は本プログラムについて、「将来、国際公務員などとして世界で活躍したいと思っている学生にとって、とても大きなチャンスを提供するプログラム」であると述べる。
本プログラムの定員は、九州大学での選抜5名、グラスゴー大学での選抜5名の計10名。1年次はそれぞれの入学大学、2年次はグラスゴー大学、3年次は九州大学で修学し、4年次は研究テーマにより、学生が九州大学かグラスゴー大学を選択できる。授業料等について、現時点では入学した大学の授業料を収める方向で検討されている。
日本における「ジョイント・ディグリー・プログラム」の導入例は、これまで大学院レベルに限られており、学部レベルでの導入は本事例が初となる。
詳細は下記リンク先から確認できる。
九州大学|お知らせ|国立大学学部レベルで国内初!ジョイント・ディグリー・プログラム(JDP)
執筆:山口夏奈(KEI大学経営総研 研究員)


