
中央大学、経済学部の再編構想を発表 2027年4月に現4学科から2学科4コースへ
中央大学(東京都八王子市/学長:河合 久)は2025年7月11日、経済学部を現在の4学科から、2027年4月に2学科4コースへ再編する計画を発表した。
中央大学経済学部は現在、経済学科、経済情報システム学科、国際経済学科、公共・環境経済学科の4学科で編成されているが、これを2027年4月から、「経済学科」と「社会経済学科」(いずれも仮称)の2学科に再編成する。
経済学科には、「経済政策コース」と「国際経済コース」を設置。ミクロ経済学・マクロ経済学をベースに理論を深く学び、企業・産業・国際・環境といった範囲の広い問題に対し、理論とデータを駆使してその本質を見抜き、政策提言ができるようになる「分析力」を養う。入学定員は542名。
社会経済学科には、「社会経済コース」と「地域・マネジメントコース」を設置。ミクロ・マクロ経済学(入門)だけでなく、マルクス経済学、歴史、制度、また経営や会計、統計まで幅広く学び、貧困・マイノリティ・ジェンダー・地域格差など、多様な立場が絡む諸問題に対して最適解に挑む「実践力」を養う。入学定員は520名。
なお、学部全体の入学定員は1062名で、再編前と同様である。
コース選択は2年次で実施する。1年次で自分の関心ある領域を見定めたのち、2年次でコースを選択することで、ミスマッチを防止し、なりたい自分により近づくことができるよう配慮されている。

Society5.0の時代に活躍できる知性と行動力を備えた人材育成を目指した本再編。掲げられたキーメッセージは、「中大経済のシンカが未来を動かす」だ。
経済学および関連分野における体系的かつ重点的な学修機会を強化し、複雑化・多様化が進む現代社会の課題に対応する教育体制の「深化」と「進化」を図る。さらに、そのような教育を通して、専門的知見に裏打ちされた「冷静な思考力」、人々に寄り添う「温かい心」、国際的な視野を兼ね備えた経済人の養成をこれまで以上に追求。未来社会の各方面で「真価」を発揮できる人材の育成を目指す。
なお、本再編は構想中のものであり、内容は変更となる可能性がある。
今後の情報は、経済学部特設サイトにて順次公開予定だ。
詳細は下記リンク先から確認できる。
中央大学 新着ニュース|新・中央大学経済学部、始動。2027年4月より、2学科4コースへ(設置構想中)
記事:山口 夏奈(KEI大学経営総研 研究員)