
『高等教育における多様性と包摂』日本高等教育学会 編 (玉川大学出版部刊)
『高等教育における多様性と包摂』日本高等教育学会 編 (玉川大学出版部刊)
■本の内容
高等教育の機会拡大によって、属性の多様化が進むだけでなく、従来、不利を被っていた側への配慮が求められるようになっている。現在の日本や世界の高等教育が抱える重要な課題である多様性と包摂をテーマに、日本の高等教育・大学を対象とした研究の新たな地平を切り拓く試み。特集7論文のほか論稿1本を収録。
■編者:
日本高等教育学会
1997年に、学問領域の違いを超えた研究者等の結集と交流をはかり、高等教育研究の理論的、方法的基礎を強化し、研究の一層の深化発展をめざすとともに、その研究成果の普及を図り、実践的、政策的課題の解決に寄与することを目的に発足した。
目次
《特集 高等教育における多様性と包摂》
高等教育における多様性と包摂―特集の趣旨―(日本高等教育学会研究紀要編集委員会)
高等教育における多様性と包摂をめぐる「物語」(米澤彰純 白川展之)
日本の大学における国際化と多様性推進―留学生の包摂とダイバーシティ宣言策定の動向を踏まえた考察―(大西晶子)
子どもの貧困対策から考える高等教育の多様性と包摂―児童養護施設入所経験者を事例として―(西本佳代)
障害と高等教育を「社会モデル」で捉えなおす(福田由紀子)
ジェンダーをめぐる高等教育の多様性と包摂―科学技術分野における男女共同参画の視点から―(河野銀子)
米国におけるDEI を巡る動向と大学の自治の危機(吉田翔太郎 福留東土)
後期近代社会における高等教育の「多様性」と「保障」―移民的背景を持つ日本の子ども・若者に焦点を合わせて―(倉石一郎)
《論稿》
米国学士課程教育における統合的な学習経験としてのLLC(Living Learning Community)の実態と位置付け(安部有紀子 蝶慎一)
日本高等教育学会の設立趣旨
日本高等教育学会会則
「高等教育研究」投稿規定
「高等教育研究」執筆要領
二重投稿の禁止について
既刊「高等教育研究」総目次
編集後記
定価 3,300円(税込)
刊行日 2025年7月10日