KEI BOOK CLUB

高等教育関連の新刊書を中心に、さまざまなジャンルの書籍を紹介するコーナー

『日本の大学と地域社会との相関システムの形成 その葛藤と調整』稲永由紀 著 (東信堂刊)

大学と地域社会のよりよい関係性の構築を目指して――。

■本の内容
大学全入と都市一極集中が交差する現代。特に地方では、大学と地域社会との協働による新たな価値創出が、両者の存続にとって喫緊の課題となっている。大学の学内関係者/地域社会のステークホルダー双方の視点と取組みの事例分析から、協働の促進・阻害要因を浮かび上がらせ、大学と地域社会間の互恵的な関係性構築に向けた具体的提言を行う時宜に適った一冊!


■著者:
稲永由紀(いねなが ゆき)
筑波大学教学マネジメント室講師。教育学博士(九州大学)。1999年九州大学教育学部助手、2000年広島大学高等教育開発センター助手、2003年香川大学教育開発センター講師を歴任し、2005年筑波大学大学研究センター講師を経て2020年より現職。


目次

はじめに

第Ⅰ部 序論
第1章 問題の所在と背景―大学と地域、政策と組織と個人
第2章 大学と地域社会との関係に関する日本的文脈
第3章 分析課題と研究の方法

第Ⅱ部 地域ステークホルダーによる大学への関与
第4章 地域ステークホルダーによる国立総合大学への期待・評価・関与
第5章 地域経済団体の人材育成への関与をめぐって
第6章 産学連携教育への地域ステークホルダーの関与の分水嶺

第Ⅲ部 大学の内部ステークホルダーによる地域連携・交流への関与
第7章 国立総合大学による地域連携・交流への評価と関与
第8章 産学連携教育導入のイニシアティブとその論理
第9章 大学の組織的な地域連携・交流は何によって左右されるのか

第Ⅳ部 総括
第10章 日本における大学:地域連携推進組織の展開
終 章 結論

参考文献/あとがき


定価 4,950円(税込)
刊行日 2024年3月5日

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