
フェリス女学院大学 日本の女子大で初となる「フェアトレード大学」に認定
フェリス女学院大学は、2025年7月5日、「フェアトレード大学」に認定された。国内では8番目、日本の女子大としては初の認定となる。
フェリス女学院大学では、大学公認の国際協力学生団体Keep The Smile等の諸団体と協力しながら、大学内のフェアトレード普及や地域社会との連携による、フェアトレード活動のネットワーク化を図ってきた。これは、当大学の教育理念である「For Others」の具体的な実践の場として、フェアトレードを通した公正で持続的な世界の実現への貢献をめざすものである。
2025年4月2日に、一般社団法人日本フェアトレード・フォーラムの認定委員による現地調査が実施され、Keep The Smileほか、教職員を対象とした審査が行われた。審査の結果、これまでフェアトレード普及活動の実績が、日本の「フェアトレード大学基準」を満たしていると認められ、国内では8番目、女子大では初となるフェアトレード大学として認定された。


「フェアトレード大学」とは、大学がフェアトレードの理念に賛同し、大学全体でその推進活動に取り組んでいることを認定する制度である。イギリス発の「フェアトレードタウン運動」に続く形で同国で始まり、認定基準の検討が行われ、2003年にイギリスのオックスフォード・ブルックス大学が世界初のフェアトレード大学に認定された。その後、欧米を中心に286大学(2022年)がフェアトレード大学に認定されている。
日本では、2014年に認定基準が定められ、2018年に静岡文化芸術大学が日本初のフェアトレード大学に認定された。
日本の「フェアトレード大学基準」は次のとおり。
1)フェアトレードの普及を図る学生団体が存在する。
2)フェアトレードの普及活動、並びにフェアトレードに関する研究・教育活動がキャンパス内外で行われている。
3)大学当局がフェアトレード産品を購入し使用している。
4)複数のフェアトレード産品がキャンパス内で購入可能となっている。
5)フェアトレードの理念を支持し、その普及をうたったフェアトレード大学憲章を策定し、フェアトレード普及学生団体、学生自治会(ないし学友会などそれに準ずる組織)、大学当局の三者が同憲章に賛同している。
詳細は、下記リンク先にて確認することができる。
・フェリス女学院大学|News|フェリス女学院大学が女子大で初となる「フェアトレード大学」に認定
・一般社団法人日本フェアトレード・フォーラム|フェリス女学院大学を国内8大学目となるフェアトレード大学に認定
Author:小松原潤子(KEIHER Online 編集委員)
編集:山口夏奈(KEI大学経営総研 研究員)