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京都華頂大学・華頂短期大学 2027年度から学生募集を停止 京都府の女子大は3校へ

2025年11月20日、学校法人佛教教育学園は、2027年度以降、京都華頂大学・華頂短期大学の学生募集を停止することを発表した。2026年度入学者を含むすべての在学生が卒業したのち、閉学となる。これにより、京都府内で今後も女子大として継続するのは、京都女子大学、同志社女子大学、平安女学院大学の3校となった。*
*京都ノートルダム女子大学:2026年度より募集停止。京都光華女子大学:2026年度より共学化。

旧華頂学園(現・佛教教育学園)は、女子の高等教育への進学意欲の高まりに応える短期高等教育機関として、昭和28(1953)年に華頂短期大学を設置。以来、同短期大学は70年余にわたり、地域社会とともに歩みを続けてきた。また、平成23(2011)年には、女子の四年制大学志向の高まりを受け、華頂短期大学の一部を改組して京都華頂大学を設置。両大学は一貫した佛教精神に基づく女子教育を展開し、教育・保育・福祉の分野で活躍する卒業生を、これまで約3万2千人以上輩出してきた。

しかしながら、近年は入学者数が定員を下回る状況が続いていたという。2025年度の入学者は、大学が108名(募集定員180名)、短期大学が66名(募集定員120名)であった。

大学は、2024年度に現代生活学部の設置および1学部3学科体制への改組や、2025年度に日本文化学部を新設するなど、あらゆる方策を講じてきたものの、募集状況の改善には至らず、持続的な運営の見通しが困難となり、2027年度からの学生募集停止を決断したという。今後も2026年度入学者を含むすべての在学生が卒業するまでは、従来同様の十分な教育研究環境が提供されるとともに、学生の生活・キャリアを支援する体制が維持される。

なお、華頂女子高等学校および華頂短期大学附属幼稚園は、両大学の募集停止に関わらず、今後もこれまで同様の教育活動が継続されるとのこと。

詳細は、下記リンク先から確認できる。
京都華頂大学|京都華頂大学・華頂短期大学の学生募集停止(2027年度以降)について
華頂短期大学|重要なお知らせ|京都華頂大学・華頂短期大学の学生募集停止(2027年度以降)について

執筆:山口夏奈(KEI大学経営総研 研究員)

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