KEIアドバンス大学経営総合研究所 設立趣意書

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2025年 4月1日

KEIアドバンス大学経営総合研究所
設立趣意書

大学は今、大きな転換点を迎えています。1990年初頭をピークに、大学経営の規定要因である18歳人口は、長期的な減少トレンドに入りました。高等教育の大衆化・ユニバーサル化はますます進行し、グローバル化の進展や社会の多様化と相俟って、学生獲得と教育・研究資金をめぐる市場競争は、激化の一途をたどっています。

こうして市場競争という荒波に巻き込まれた大学は、ビジョンやマーケティングといった企業経営の理念や手法を取り入れるようになりました。今世紀初頭以降の大学改革も、経営的な観点からの改革として行われることが多くなっています。そして、市場競争を乗り切るという課題に向き合いながら、その本来の目的である教育・研究の質向上と、新しい使命たる社会課題の解決に尽力することで、社会への責任を果たそうとしています。

そもそも、大学は学問の府であり、研究と教育を目的とする組織です。したがって、大学の経営と言っても、それは、利潤の最大化を目指す企業経営とは一線を画すもので、同列に扱うことはできません。他方、大学は、国や地域社会、市場に対峙する社会的なアクターであり、人と財を管理する組織であることも事実です。その意味においては、大学にも経営が必要であることは論を俟ちません。

教育と研究を目的とする大学には、それらの活動を最適化する手段としてのマネジメントが求められています。つまり、それは単なる経営=「企業経営」とは異なる「大学経営」であり、その新たな知と実践だと言えます。

さて、今世紀の大学改革の歴史と並走してきたKEIアドバンスは、河合塾グループの一員として、これまで、主に大学の入試や広報の部門へのソリューション・サービスを展開してきました。そして前述の環境認識を踏まえ、このたび、当社がこれまで培ってきた知見とノウハウを深化させるとともに、教育、研究、社会貢献分野におけるマネジメント、つまり正しい意味での「大学経営」を研究開発し、支援を行なう専門機関を発足させます。

今からちょうど100年前、昭和元年は、第一次・第二次大戦の戦間期で、我が国は「教育改革」の真っただ中にありました。昭和で数えて100年目にあたる2025年、いまだ続く大学改革の行く末が、より良き社会の構築へ帰結するよう、KEIアドバンスは、大学経営の総合的研究とアドバイザリー業務を担う「KEIアドバンス大学経営総合研究所」をここに設立します。

日本、そして世界につながる大学経営の真のパートナーとして、KEIアドバンスは、これからも「教育のできることを拓く」を追求してまいります。

KEIアドバンス 代表取締役  矢島 敏男
KEIアドバンス大学経営総合研究所 所長 坂田 拡光