
『学長室の独り言 悲喜こもごもの第一期四年間』大塚豊 著(東信堂刊)
『学長室の独り言 悲喜こもごもの第一期四年間』大塚豊 著(東信堂刊)
地域に根差す私大の力―現場発、経営判断の冴え!
■本の内容
学生人口の減少、コロナ対応、大都市集中、認証評価―。激変する大学経営の只中で、比較教育学会会長も務めた著者が、私立大学の学長として綴った四年間の「短信」エッセイ集。リスキリング、教職協働、IR、地域連携、国際交流、さらには大学田での田植えまで、地域とのつながりを見つめながら、多様なテーマを通して大学という組織の実像を立体的に描き出す。現場での判断や葛藤を通じた思考のプロセスがにじむ筆致は、大学の在り方を真摯に考えるすべての関係者に、深い共感と多くの示唆をもたらす。
■著者 大塚 豊(おおつか ゆたか):
1973年広島大学教育学部教育学科卒業、1975年米国ジョージ・ピーボディ教育大学大学院修士課程修了、広島大学大学院教育学研究科博士課程中退。1995年「現代中国高等教育の原型形成過程に関する研究」で広島大学より教育学博士の学位を取得。1978年広島大学大学教育研究センター助手、1980年国立教育研究所(現国立教育政策研究所)研究員、1988年主任研究官、1990年広島大学大学教育研究センター助教授、1995年同大教授、1998年名古屋大学国際開発研究科教授、2004年広島大学教育学研究科教授。2014年広島大学名誉教授、福山大学教授。2021年4月福山大学松田文子前学長の福山大学顧問就任により、2021年4月、福山大学新学長に就任。公益財団法人CIESF(シーセフ)理事。
目次
◆ 大学経営・制度運営
第2話 怒涛の如き四月
第19話 IRを考える
第31話 職員のリスキリング
第44話 認証評価で思い出したことなど
◆ 教育理念と学びのかたち
第1話 短信事始
第13話 「一切衝動皆満足」の教育
第16話 アクティブ・ラーニングをめぐって思うこと
第36話 知行合一の教育
◆ 現場の営みと学生との対話
第7話 前期卒業によせて
第12話 小さな挨拶運動
第14話 学長賞を考える
第39話 学生参画型の大学
◆ 地域・国際とのつながり
第15話 大学田での田植えの季節が到来!
第24話 学友会主催ツアーの報告によせて
第28話 米国インディアナ大学との絆
第43話 小さな日尼交流
定価 1,980円(税込)
刊行日 2025年6月30日