
『知的資本論――なぜ大学知性が生かされないのか』山本哲士 著(NPO法人ミラツク刊)
『知的資本論――なぜ大学知性が生かされないのか』山本哲士 著(NPO法人ミラツク刊)
『文化資本論』から26年。”山本哲学”が贈る、いま社会に必要な「知」の資本論
■本の内容
大学知性はなぜそのままでは生かしにくいのか。
知の資本としての生かし方を問い、反知性主義社会に抗うための哲学的な視座を描く一冊。
■著者 山本哲士(やまもと てつじ):
1948年生まれ。信州大学教授、東京芸術大学客員教授をへて、文化科学高等研究院ジェネラル・ディレクター。教育学博士。大学を超える研究生産機関として文化科学高等研究院を1990年に設立、スイス・ジュネーブを拠点として海外の第一線の研究者たちと交通し、国際セミナー/会議をなす。さらにその超領域的学問の実際活用をなす文化生産ビジネス機関としてJapan Hospitality Academy を設立、2017年「文化資本学会」を創設し、2019年「一般財団法人・日本国際高等学術会議」を設立し、さらに「新資本経済学会」を設立。著書、編集・監修、雑誌の書籍生産物は、フーコー、ブルデュー、イリイチ、吉本隆明の思想家4部作、国家論5部作など単著53冊を含め200点を超える。
目次
「知的資本論」の緒言
序 知的資本と考える技術の概念スキーム
Ⅰ 知的資本のファンダメンタルなもの
1 四つの言説 ラカンから
2 エピステモロジー/言説の歴史的転移
Ⅱ フーコーを手がかりにして
1 大学言説権力のシニフィエ支配 大学知性からの脱出
2 資本主義の言説と社会言説の構造化
3 離床へのファンダメンタルな批判界圏
Ⅲ 可能力としての知的資本
1 知的資本の場所と述語制 西田哲学を知的資本へ活用する
2 文化資本と知的資本の関係
3 自分技術の資本者へ 情緒資本と知的資本の活用
結節知的資本の転移と試練
定価 4,620円(税込)
刊行日 2025年7月6日